患者さんからの素朴な疑問
初めてご予約のお電話をいただいた肩の痛い患者さん。
鍼もお灸も初めてとのこと。
治療の流れや来院時の服装についてお話しした際、「ヒザの辺りまでまくりあげられれば、
ズボンでお越しいただいても大丈夫ですよ」とお伝えしたところ、
「痛いのは肩なんですが、足にも鍼をするんですか??」とご質問いただきました。
おぉ なるほど! 確かに不思議ですよね。
東洋医学には、症状のあらわれている患部は『体の不調の氷山の一角』なので、
体全体のバランスを整えることで人間のもつ自然治癒力を高め、患部そのものは
もちろん、症状を引き起こしている体自体を元気にすることが大事、という考え方が
あります。
症状があらわれているところにも、もちろん鍼をします。
血の流れが良くなり、痛みがやわらぐなどして、楽になりますね。
でも、そのままでは、おそらく症状がまたあらわれてくるでしょう。
『体の不調の氷山の一角』を一時的に整えたに過ぎないからです。
そこで、患部以外のツボの登場です。
患者さんの脈や舌の状態、顔色などから体全体の様子を把握し、それぞれ元気の足りない
部分や逆に元気すぎる部分を、鍼やお灸を使ってバランスよく整えます。
症状を和らげつつ、体が本来もつ自然治癒力を活発化させて、自分の力で元気になれるよう
お手伝いをする。それが鍼やお灸の役割だと考えています。
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